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シリアルナンバーの解説

シリアルナンバー(VINコード)についての解説

シリアルナンバーとは17桁の個体識別番号です。VINコードとも呼ばれます。
米国車(アメ車)と欧州車はこのシリアルナンバー(VINコード)を採用しています。
米国車(アメ車)には一台一台を識別するために、アルファベット及び数字の組み合わせで17文字のシリアルナンバーが個別についております。1980年代の米国車(アメ車)のシリアルナンバー(VINコード)は12桁です。
1981年以降の米国車(アメ車)は全てのメーカーで共通の形式をとっています。

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シリアルナンバー(VINコード)の記載箇所

シリアルナンバー(VINコード)は車体の様々な所に書いてありますが中でも簡単に見つけられる所がフロントガラスとダッシュボードの境界の画像の箇所です。
米国車(アメ車)の多くの場合、こちらに記載されています。
車検証の左下の備考欄にシリアルナンバー(VINコード)と記載されている場合もあります。
車両によっては、車体番号がシリアルナンバー(VINコード)になっている場合もあります。

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シリアルナンバー(VINコード)の読み方

17桁の中には様々な情報が入っており、生産国・メーカー・ボディ形状・エンジンタイプ・年式・生産工場などが判別されます。
国産車で言えば車検証の年式・類別区分番号・型式指定番号・車台番号の情報が全て入っているようなコードです。

1桁目 製造国生産国を表します

1 アメリカ
2 カナダ
3 メキシコなど
4 アメリカ
5 アメリカ
6 オーストラリア
7 ニュージーランド
8 アルゼンチンなど
9 ブラジルなど
J 日本

2桁目 製造メーカーを表します

F FORD MAZDA
L LINCOLN
M MERCURY
N NISSAN
G GM
J JEEP
D M-Benz
C CHRYSLER
T TOYOTA
1 CHEVROLET
2 PONTIAC
3 OLDSMOBILE
4 BUICK
5 PONTIAC
6 CADILLAC
7 GM Canada
8 SATURN
B BMW

10桁目 製造モデル年式を表します 1980年が「A」から始まり、「I」「O」「Q」「U」「Z」は使わず2000年で「Y」となります。2010年からまたAから始まるので混乱しがちですが1980年代や1990年代の表記と同様になっています。

B 1981
C 1982
D 1983
E 1984
F 1985
G 1986
H 1987
J 1988
K 1989
L 1990
M 1991
N 1992
P 1993
R 1994
S 1995
T 1996
V 1997
W 1998
X 1999
Y 2000
1 2001
2 2002
3 2003
4 2004
5 2005
6 2006
7 2007
8 2008
9 2009
A 2010
B 2011
C 2012
D 2013
E 2014
F 2015
G 2016
H 2017
J 2018
K 2019
L 2020
M 2021
N 2022
P 2023

新車並行車、中古並行車、ディーラー車について

海外のメーカーから日本国内正規代理店(ディーラー)を通して販売された車は正規輸入車でディーラー車と呼ばれます。
それに対して、正規ルートではない方法で輸入された車が並行輸入車と呼ばれます。
日本で通常ラインナップに無いモデルに乗れるのが並行輸入車のメリットになり、車種によっては並行車が人気の場合もあります。
中古車情報サイトなどでは新車並行車を新並(しんぺい)、中古並行車を中並(ちゅうへい)、ディーラー車をD車(でぃーしゃ)を略称で記載されます。

新車並行車とは

国外で未使用の車を直接本国の正規販売店、正規代理店より現地で購入しそれを日本へ輸入した車を言います。中古車で言う新車並行物とは日本国内で新車登録されてナンバープレートが付き、中古車になった車です。もちろん日本国内の基準に合わせた改善がされています。 新車並行物のメリットとしては、新車で日本国内にて輸入・登録されているので走行距離や実履歴が明確であるということ、海外での使用が無い為走行距離が少ない、新車購入した後に販売店等でこまめに点検整備を行なわれている可能性が高いということなどから、トラブルが少ないことなどが挙げられます。やはり履歴がはっきりしている車は安心されます。

中古並行車

中古並行車とは海外で登録され、現地で中古車になり、現地オークションで購入したり個人売買等で日本に輸入した車両です。現地の中古ディーラーで中古車を購入して輸入手続きを行なった場合も中古並行車となります。海外で中古車として乗られていた車を輸入して日本で販売されている車のことです。
中古並行車の最大のメリットは、ディーラー車および新車並行車に比べて圧倒的に価格が安いことです。
中には本当に程度の良い中古並行車もありますが安いと反面デメリットも多くなります。
また輸入時にメーターを戻される車両が多いため本当に実走行なのか不明です。
定期メンテナンスの記録は残っていないため事故暦の有無など不明な点も多々あります。
このようなことから日本国内でメンテナンスされた記録の確かな新車並行車の方が一般的には価値があると言われます。
ただ、一概に全ての中古並行車が粗悪とは言えません。
新車時に日本国内で販売されていなかった希少なモデルで新車並行の台数も限られていたため、中古並行車が中心に人気が出たモデルもあります。
このような車両を大事に保管されていた場合は査定額も期待できるのではないでしょうか?

登録遅れ車両とは

ディーラー車でも、中古並行車の様に車検証上の初年度登録年とモデル年式にズレがある場合があります。
ディーラーでナンバーを取らずに展示していた車両や、事情があって未登録車となっていた車両が年を跨ぎ新規検査を受け車検証が交付された場合は、初年度登録年がモデル年式より新しくなってしまいます。
この様な車両が登録遅れ車両と言われます。
登録遅れ車両では、本来その年式では行われていた小変更が行われる前の車両だったり、場合によっては同年式の同車両とエンジンが違うモノになっていたりと、買取時のマイナス要素となる場合もあります。